投資詐欺の教本【マルチのカリスマ逮捕】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

またまた仮想通貨を利用した詐欺事件が発覚しております。

金融商品取引業の登録がないにも関わらず、勧誘したとして逮捕されておりますが、それだけではなく仮想通貨マルチの詐欺の余罪もありそうです。

なんだか分かりやすいくらいの詐欺案件なので、このような詐欺に引っかからない為に投資詐欺の教本として見ていきたいと思います。

まるで投資詐欺の見本ともいえるくらい詐欺の基礎が詰まっております。

典型的マルチであり、出資者からお金を集めるだけ集めてから最後に飛ぶポンジスキームであります。

投資グループ「ジュビリー」事件

「マルチのカリスマ」と呼ばれた投資グループ「ジュビリー」の代表である玉井暁容疑者等7人が仮想通貨(暗号資産)を使った取引への投資を無登録で勧誘したとして、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで逮捕された事件であります。

10万件以上のアカウントから約650億円以上を集めた疑いが持たれており、巨額の詐欺事件に発展しそうであります。

アービトラージとは

詐欺の手口はアービトラージ(裁定取引)というものです。

同じ通貨であっても取引所により価格が異なることを利用した取引方法であります。

例えばBTCがコインチェックでは700万円なのに、ビットフライヤーでは695万円のような価格差があるとします。

ビットフライヤーで買って、コインチェックで売れば5万円の儲けになります。

これがアービトラージという取引です。

ジュビリーはAIを使ったアービトラージの自動システムに投資すれば必ず儲かるとして、出資者を勧誘していたようです。

始めの頃は配当が出ておりましたが、20年の6月頃からシステムがエラーを起こしているとの理由で配当が止まり、それ以来一度も配当が再開されておらず、出資金も引き出せなくなった為、警察では顧客から相談を受けて捜査をしていたようです。

投資詐欺の典型

この投資詐欺ですが、典型的な詐欺のオンパレードであります。

多少の投資の知識があれば胡散臭さを感じて詐欺を回避できたでしょう。

ニュースを見ただけでもやばめのフレーズが盛り沢山でしたので抜き出してみました。

元本保証

投資の世界に元本が保証された商品などないことは常識ですね。

例えローリスクであっても、必ずリスクは存在するものであります。

元本保証を謳っている時点で詐欺認定であります。

月利20%の高配当

投資の神様ウォーレン・バフェットの平均利回りが20%です。

ジュビリーの配当は月利で20%ですので、バフェットを遥かにアウトパフォームしています。

大体年利4%~5%くらいが普通の投資家が出せる数字ですので、既におかしな数字ということがわかりますね。

しかも月利で20%ですので、5か月で元本が回収できてしまいます。

ジュビリーでは月利2.5%~20%の謡い文句でした。

最低の月利2.5%でも年利にすると30%ということになります。。。

いかに現実離れした数字かよく分かりますね。

講演会やオンラインセミナー

日本全国でこうした集会を開催しており、会場は物凄い熱気だったそうです。

特に玉井容疑者は弁舌巧みで、話が非常にうまい人物なのだそうです。

私もYoutubeで玉井容疑者の講演している動画を見ましたが、確かに話しが上手で引き込まれてしまいますね。

時に冗談を挟みながら、笑いを取りつつ軽妙なトークを展開しておりました。

動画の中でご本人がネズミ講と言っちゃってましたが(笑)

ただしかし、風貌がやはり胡散臭いです。。。

金髪に黒い肌、白いジャケットとこれ見よがしの高級時計と大きめの指輪。

普通の人はしない外見であり、分かりやすい詐欺師の特徴であります。

また、金持っているアピールをしていたそうですが、そもそもそんな大金持ちがわざわざ一般客相手にセミナーの講師をしていることが変な話だと気づかないといけないですね。

新規会員を集めると「出資額の10%の紹介料」を受け取れる

巧みな話術で出資者を勧誘するため「マルチのカリスマ」と玉井容疑者は呼ばれていました。

御多分に漏れず、当システムも客を勧誘すると紹介料を得られるマルチ商法を導入して出資者を増やしていました。

やはり詐欺といえばマルチというくらい切っても切れない縁ですので、これは外せないですね(笑)

権威性

人は専門家や頭のいい人の言う事は疑問を持たずに盲目的に服従し信用してしまうことがあります。

ジュビリーでは「人工知能(AI)を使ったシステムはシンガポール大卒業の優秀な人物が開発した」としていました。

学歴や外国人に弱い日本人にはキラーフレーズになりえますね。

まとめ

というわけで、分かりやすいくらい典型的で教科書的な投資詐欺・ポンジスキームでした。

なんでこんな分かりやすい詐欺に引っかかるのかと思いますが、そこはやはりお金に困っていると冷静な判断が出来ないことがあります。

特にコロナ禍で経済的に大変な人も多いでしょう。

また、人生大逆転や手っ取り早くお金持ちになりたい、または早くFIREしたいといった人も引っかかりやすいですね。

この詐欺案件をよくよく研究することで、詐欺を見破れる知識見識を身につけて、命の次に大事なお金を守りましょう。

 

ではこの辺で、アディオス!