再び返り咲いた怒りのタリバン【アフガニスタン】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

西村大臣や小池都知事の要請を無視してお盆で帰省しており、ブログ更新を始めてサボりました(笑)

特に毎日更新にこだわっていたわけでは無いので、たまに休むくらいは良いでしょう。

地元でうまいもの食べてビールを飲んでダラダラしている間にアフガニスタンの反政府ゲリラ「タリバン」がいつの間に首都カブールを陥落させ、国土を掌握しました。

米軍がアフガン撤退を開始してから、あっという間の出来事でした。

カブール国際空港にカブール市民が殺到する様子は、ベトナム戦争時のサイゴン陥落を彷彿とさせる映像でした。

再びタリバン政権になることによりアフガニスタンはどうなってく行くのでしょうか。

私にとってのアフガンは「ランボー3 怒りのアフガン」とテロ組織のイメージであり、とにかく争いが絶えずきな臭い国という感想しかないですね。

というわけで今回はアフガニスタンを取り上げてみました。

文明が交わる場所という地政学的リスクの為に「戦乱の十字路」とも呼ばれ、大国の思惑に翻弄され続けた国であります。

アフガニスタンとは

同国は複雑すぎてたった数行で表すのは難しいですが、イラン系のパシュトーン人を最大勢力に、タジク人、ウズベク人、ハザーラ人、その他民族を擁する多民族国家であります。

言語もパシュトー語やダリ―語など各民族ごとに異なり、まとまりが無いですね。

しかし、宗教はほぼイスラム教スンナ派で統一されており、残りは少数のシーア派が存在します。

古くはアレキサンダー大王から、ササーン朝ペルシア、ムガル帝国などに支配された地域もあり、19世紀後半には大英帝国とロシアの対立の場にもなっております。

20世紀に入ると、当時のソ連が侵攻し泥沼のアフガン戦争になります。

ソ連撤退後はタリバン政権によりテロの温床となっていたため、アメリカ軍を始めとする有志連合が侵攻し一旦はタリバンを退けましたが、それから約20年後の2021年8月に米軍撤退を機に再びタリバンがアフガン全土を掌握する事態となりました。

とにかく同国は戦国時代やリアル北斗の拳のような世界です。

それでも一般の国民が生活をしているので、それなりに産業があるわけで。。。

農業・牧畜を中心とし、原油、ガス、貴金属を産しております。

中でも貴金属を始めとする、希少金属や宝石は有力な鉱脈があるとされています。

そして、アフガンの隠れた主要産業がケシの栽培であります。

何の原料になるかというとアヘンやヘロインといった麻薬ですね。

アフガンは「黄金の三日月地帯」と呼ばれる一帯に属しており古くからケシの栽培が盛んであります。

莫大な利益が見込める麻薬の一大生産地帯ということも、戦乱がなかなか収まらない原因なのかもしれませんね。

反政府武装勢力タリバン

今は政権奪取しましたので、「反政府」ではなくタリバン・アフガン政府とでもいいましょうか。

元々は難民キャンプのイスラム神学校の出身者を中心とした武装勢力で、内戦が続くアフガンにおいて徐々に頭角を現し、国民の支持を得て1996年ついに政権を掌握します。

しかし、イスラムに基づいた一方的で厳格な国内支配を行った為、次第に民心は離れ、国民の支持は低下します。

また、ウサマ・ビン・ラディンを始めとするアルカイーダ幹部を客人として滞在させた為、他のイスラム諸国との関係も悪化し、2001年の米軍と有志連合によるアフガン侵攻により、政権の座から引きずり落ちます。

タリバンの幹部たちのほとんどはパキスタンに逃げ、その後、米軍に対する戦闘を継続します。

以後次第にアフガン全土に浸透し勢力を回復させ、2021年8月15日アフガニスタン全土を支配下に納めます。

第一次タリバン政権時の記憶が新しい為、国民は戦々恐々としていると思いきや、民主政権の腐敗などを見て、タリバンを支持する国民が増えていったようです。

タリバンといえば、バーミヤンの仏像破壊も有名ですね。

国内外で大批判を受け、タリバンの失策となりましたので、なぜ破壊したのか謎であります。

タリバン政権樹立の影響

Youtuberの高橋ダン氏はこれによる株価の影響はないといっておりますが、他のニュースでは8/17の日経平均の500円安はアフガン情勢が影響ともいっております。

個人的には世界経済にはこれといったインパクトは無いのかなと思います。

ただ、アメリカが去った間隙を縫って、中国がタリバンに歩み寄り影響力を拡大させようとしています。

7月にはタリバン代表が中国の王毅外相と会談を行っております。

イスラム教徒であるウイグルを弾圧する中国とタリバンが手を組むのは矛盾を感じますが、反米ということで結びついているのでしょうか。

また、ロシアもタリバンが政権掌握したことにより、この地域に関心を示しているようです。

いずれにせよ、第二次タリバン政権が余程うまく国家運営をしない限り、再び群雄割拠の内戦に突入する可能性もありそうですね。

アフガン投資

アフガンに投資する気は全くないので、興味程度でアフガンに投資できるか調べてみました。

もちろんアフガン一国のETFはありません(笑)

ただ、南アジア株式ファンド「愛称 ムガールの光」があります。

インド、パキスタン、スリランカがメインなので、同の程度アフガニスタンの割合があるかは不明であります。

カブール証券取引所とアフガン証券取引所があるのですが、やっているのかどうか分からないですね。

最初から何の期待もしておりませんので、これくらいにしておきましょう(笑)

おわりに

タリバン政権樹立の余波がこれからどの程度、影響が出てくるか分かりませんが、このままアフガンが平和を取り戻し、安定した経済成長を開始するとは思えないですね。

またもや米国の支援する反タリバン勢力などが台頭して凄惨な内戦に突入するかもしれません。

今後のタリバンの動向には目が離せませんね。

旧ソ連やアメリカと戦って勝利した唯一の国ですので、粘り強い国民性なのかなと思いますが、戦争ではなく経済に力が向けば、発展して豊かになれる可能性もあると思うとなんとももったいないことですね。

 

ではこの辺で、تر بیا لیدلو(テルビアレドロ)!