¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
今回も騙されない賢い消費者になる為に、「影響力の武器」より6つの承諾誘導の二つ目、コミットメントと一貫性について解説します。
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簡単にいうと一度決めたものはそう簡単に変えたくないという人間心理であります。
コロコロ自分の言ったことを変えるのは社会的に良いとはされていませんね。
言動が一貫している人は信頼されたりします。
そのため、しばしば自分の言動に責任を持ち、いわば言動に縛られということが起こります。
これこそが承諾させようとする人につけ入れられるポイントなのです。
一貫性
人間の行動の方向付けには一貫性原理の力が働いております。
これにはカッチサーの自動的反応と同じ原理で人間の行動において簡単な方法を提供してくれます。
カチッサーの詳細はこちらをご覧ください。
カチッサー効果の罠【影響力の武器】高い買い物をした後に、気に入らなくなっても高級品なので良い物のはずだと自分を納得させて使い続けた経験が誰しもあるのではないでしょうか。
また、自分が「人見知り」であると公言することによって、煩わしい人付き合いを避けることが出来きた人もいるかもしれません。
その人見知りとは私の事ですが(笑)
自分の立場をはっきりさせて、それに固執することにより、大きな満足が得られます。
つまり自分はこうだ、と決めてしまうことによって、煩わしい決断や思考を我々は無意識に避けているようです。
一貫性の罠の例えにクリスマス商戦があります。
クリスマスのプレゼントを子供と約束したとします。
子供が欲しがるのはクリスマス直前にバンバンCMを流しているとある特別なおもちゃです。
ところが、お店に買いに行くとどこも売り切れです。
しょうがないので、クリスマスプレゼントは他の物を購入して子供には我慢させます。
当然子供は残念がります。
クリスマスが終わるとまた例の特別なおもちゃのCMが流れ始めます。
子供はまた欲しがり、親も一度約束したので1月に再びお店を訪れます。
かくしておもちゃメーカーは1月も12月と同等の売り上げを挙げることが出来ました。
12月におもちゃの供給量を少なくしてわざと品薄にさせて、1月に供給量を増やして買わせるのです。
これは親の一貫性を利用した、おもちゃメーカーの罠であります。
コミットメント
人に承諾の罠を仕掛ける人は、自分で決めさせることにより意図的に承諾を導き出します。
この自分で決めることがコミットメントです。
よく意識高い系が使うコミットですね。
「結果にコミットする」などと使います。
ライザップですね。
以前私も自己啓発セミナーに参加した時に頻繁にコミットが出てきました。
一度みんなの前で公言してしまうとなかなか途中で変えられないですね。
それがたとえ軽いコミットメントでもです。
そこで人を操る場合は、まず相手に最初に軽いコミットメントをさせます。
そのあと徐々に要求の難易度を挙げていきます。
しかし、相手は一貫性を保つために難易度の高い要求に対してもコミットし続けてしまうのだそうです。
これをローボールテクニックといいます。
自分で決めるコミットメントの不思議な例としては、アメリカの大学などの男子学生社交団体の新人に対する加入儀礼があります。
これは地獄週間といわれ、新人いじめのようなものですが、苦難をうけさせることで他集団と差別化し、集団に対しての連帯意識が生まれるのだそうです。
苦難を受けてやっと入れた社交団体に対するコミットメントということでしょうか。
簡単に入れる社交団体であればコミットが弱いので簡単にやめてしまうでしょう。
まとめ
この一貫性とコミットメントの罠を仕掛けられると、自分で判断したと思い、それに固執してしまいますので、まんまと術中に嵌ってしまいます。
これらから身を守る方法は、本書では胃から送られてくるサインと心の奥底からのサインといっています。
騙されかかっている時は警告として胃が固くなってきたり、心の奥底からシグナルが来た時に、「時間を遡ることが出来たら同じ選択をしたか」自分に質問するというものです。
一理あるようなちょっと身を守る方法をしては弱い気もしますが、私の場合はみぞおちあたりがキューンとしてきたら過ち犯しているシグナルかもしれません。
江戸時代米沢藩主の名君上杉鷹山が愛用した言葉に「過ちては改むるに憚ること勿れ」があります。
過ちを起こしたことに気付いたなら、体裁や対面に囚われず、ためらわずに改めなさいという意味です。
江戸時代で既にコミットメントと一貫性の罠を打破する言葉があったようです。
途中で過ちに気付きましたら、一貫性やコミットメントに囚われず、改めることが大事ですね。
ではこの辺で、アディオス!