¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
ITバブル以降の2000年代は新興国投資がブームの時代でした。
2010年は米国企業の時代であり、2020年代は再び新興国の時代という人もいます。
10年サイクルで変わるので、米国から資金が移動して新興国に流れるという主張であります。
私は予測は出来ないので、米国が来ようが、新興国が来ようが流れに乗るだけです。
2000年代はやたらと新興国がもてはやされ、いろいろな造語が生まれた時代でした。
代表的なものだけで、一番有名なBRICs、NEXT11、VISTA、MEDUSA等々あげれば切りがないです。
いろいろあり過ぎて、もうわけが分かりません。
2010年代は米国の時代だった為か、BRICsを始めこうした新興国グループの話題はあまり聞かなくなりました。
しかし、2020年代に再び新興国の時代が来るというなら、おさらいするしかないですね。
BRICs
中国、インド、ロシア、ブラジルに南アフリカを加えてBRICSとすることもあります。
いわずと知れた新興国の雄ですが、最近は明暗が分かれて来た気がします。
経済のトップランカーに上り詰めてきた中国、インドに比べて、ロシア、ブラジルが引き離されていますね。
BRICS首脳会議なるものもコロナ前までは毎年開かれていたようですが、この4カ国が集まったところで一体何が決まるのでしょうか。
中印対立も深まってきましたので、会議自体の存在が形骸化していきそうですね。
そんなBRICs各国を浅い知識見識で勝手に解説していきます。
中国
今回のG7で影の主役といわれるほど、存在感があります。
世界的にもファーウェイやテンセント、アリババなど巨大企業が台頭しております。
チャイナテックと呼ばれる先端技術も凄まじい速さで発展してますね。
2000年代の経済成長はひとえに欧米の外資によってもたらされております。
欧米が中国を富ますことにより、民主国家に変容するのではとの甘い期待から、経済協力をしましたが見事に裏切られました。
結果、単に強大な資金力を持った強権的な覇権国家が誕生しただけでした。
今になって政策の誤りに気づき、いまさら対中包囲網を作ろうとしてますね。
日本が提唱したクアッドが最近ではよくニュースに出てきます。
中国は充分強大になりましたので、どこまで機能するか不明ですが、中国も今まで通りやりたい放題していくのは難しくなるでしょう。
米中対立も経済や軍事的にどんどん激しくなっていくと思います。
弱気な外交や経済の低迷は、即国内の不平不満につながるので、中国共産党も難しいかじ取りを今後迫られますね。
インド
既に旧宗主国のイギリスを抜いてGDP世界第5位であり、人口も近々中国を抜いて世界1位に躍り出るといわれています。
中国と違い若年人口も多いため、実はGDP世界1位はいずれインドになるのではと思っています。
少額ですが密かにインドETFを保有しています(笑)
タタ・グループをはじめとして世界的企業も出始めております。
IT関連がなんといってもインド人は強いですね。米国のハイテク企業のトップもインド系が多いです。
スズキを始め日本企業も多数進出しており、日本と同様に中国を警戒しておりますので、日印は経済軍事面でもっと協力した方が良いと思います。
今はコロナで大打撃を受けていますが、復活に期待したいところです。
ロシア
ソ連崩壊から30年経ちましたが、普通の民主国家になると思いきや、変な専制国家になっております。
豊富な資源のおかげてBRICsの一角を占めております。
国内に世界を代表する有名企業があるわけでもなく、あってもスホーイやミグなどの軍事産業くらいです。
ここ最近はグルジア紛争やクリミア併合、ウクライナ東部紛争など近隣諸国へのちょっかいが目立ちます。
世界一の国土面積を有してますが、人口が1億4千万しかいません。
つまり広すぎる国土にたいして、人口がスカスカであります。
しかも、人口減少しています。
本当に経済的に今後台頭するのでしょうか。
資源と軍事産業以外たいした産業もないので、難しいような気がします。
ソ連時代は中国を子分として従えておりましたが、現在は立場が逆転。
中国の子分とまでは言いませんが、弟分くらいに成り下がっている感じです。
反米つながりで仲は良さそうに見えますが。
ロシアの印象としては、そこまでお金持ちではないけれど、腕力だけはあり何を仕出かすか分からない無法者国家の匂いがします。
国家全体がロシアンマフィアのイメージですね(笑)
ブラジル
好きな国なんですが、近年経済が低迷しております。
リオ五輪やワールドカップ辺りがブラジルの頂点だったのでしょうか。
最近はボロソナロ大統領の失政によりコロナで滅茶苦茶になり、治安も悪化してますね。
ラテン諸国特有の政治や行政の腐敗もあります。
国民もそんなに勤勉ではないです。
頭数はそろっていますが、人材がいない感じですね。
有能な人材はサッカーとギャング組織に取られているのでしょうか。
農業が盛んなのと人口が増大傾向なのが明るい材料ですが。。。
ブラジルはこの先もずーと「未来の大国」と呼ばれ続けるのでしょうか。
南アフリカもBRICSの一角ですが、同国は気分が乗らなかったのと、人口、経済規模が他の4カ国より小さいので割愛しました(笑)
これも仕事にはないブログの気ままさであります。
その他雨後の筍のように作られた新興国グループを少しだけ紹介。
NEXT11
イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコが経済大国予備軍として2005年にゴールドマンサックスによって名付けれました。
15年以上経ちますが、そんなに存在感の増した国は見当たらないですね。
勿論この先は分かりませんが。
VISTA
日本のエコノミストが2006年にベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンをポストBRICsとして提唱しました。
アルゼンチンは今の現状を見ると落第であります。
MEDUSA
同じく前述の日本のエコノミストが2008年にマレーシア、サウジアラビア、ドバイ、エジプトの4カ国をイスラム教国でイスラム金融が浸透している国として提唱しています。
結局よく分からない括りですが、あまり広まらなかったところを見ると世間的にも嵌らなかったようですね。
こうして見ると、ベトナム、インドネシア、トルコなどいくつか重複している国がありますね。
これらの国々は今でも経済新興国として名が挙がっていますので、特有のカントリーリスクはありますが、投資先としては有望であります。
終わりに
ひと昔前にアジア四小竜や、アジアNIESという言葉ありましたが、今や誰も使う人はいません。
BRICsも最近は耳にする機会がめっきり減りました。
この先再び使われ始めると、投資先として盛り上がってくるのでしょうが、正直BRICsは死語に近い気がします。
前述のように中国、インドとブラジル、ロシアの差が開いてしまってグループとして一括りにするのは無理があるのかなと思います。
そうなるとBRICsに代わる新しい言葉が今後生まれるのでしょうか。
中国、インドがG2と呼ばれるかもしれませんし、米国を加えてG3となるかもしれません。
また、脚光を浴び始めた新興国を集めて新たなグループが提唱されるかもしれませんね。
ただ、こういう造語は結局はゴールドマンサックスや一部エコノミストが投資を煽る為に作った言葉ですので、本当に選出された国が経済成長するかどうかは定かではありません。
造語に躍らされることなく投資先は見極めていきたいものです。
ではこの辺で、アディオス!